2023/9/5

セルフ腰痛診断~あなたの腰痛、 痛みを発している組織はどこでしょう?~

セルフ腰痛診断
~あなたの腰痛、痛みを発している組織はどこでしょう?~

まずは今ある腰痛をなんとかしてから、運動して

根本的に良くしていきたい!

と思っている方はこちらを読んでください。

 


【腰痛の診方】

腰痛の方を診る時に腰以外の部位を見るのではなく、まずはじめに腰周囲に問題がないかをしっかり検査する必要があると考えます。

腰周囲の筋肉、靭帯、関節、椎間板などの組織学的にどこの問題があるのかを絞ります。

 


腰痛の患者様を評価する上で、以下ようなこと報告されているので紹介します。

1991年に出されたアメリカの研究で、腰に痛みを出す組織を細かく分析したものです。

 

 

この研究によると、
上の図からは腰椎筋膜、傍脊椎筋、棘上靱帯、棘突起、椎弓、棘間靱帯、硬膜外の脂肪組織が腰痛の原因になっています。

上記のことから、
「筋、靱帯、脂肪組織」は「腰」にしか痛みを出さないことがわかります。

 


下の図からは、
後方の硬膜、前方の硬膜、圧迫下の神経根、正常神経根には臀部と下肢に症状を出し、繊維輪や椎間関節は腰や臀部に症状を出しています。

「臀部と下肢」に症状を出すのは、「神経、硬膜系」。

「腰もしくは臀部」に症状を出すのは「関節、椎間板性」ということです。

 


ここから得られる情報としては、「腰と臀部両方に症状を出す組織は2つしかない」ということなのです。

 


その2つというのは、Back,Buttockに疼痛部位のある前方の硬膜と椎間関節(関節包)です。

そのうち前方の硬膜は症例(テスト数)が少ないようにまれなことなので除いて考えると、
腰と臀部で痛みが発生するのは「椎間関節」のみとなるのです。

経験上の話となりますが、基本的に椎間関節というところの症状は腰部への痛みが主症状ですが、腰と臀部に痛みが発する場合には、「下部の腰椎」から発言していることが多いです。

このことからも腰と臀部に痛みがある場合は「下部の腰椎」に問題があることが分かります。

 


このように組織に着目するだけで、腰痛の痛みの発生源が絞られてくるのが分かるかと思います。
痛みの部位を絞ったうえで評価することで、腰痛の原因がはっきりと表出し、効率よく改善させていくことができるのです。

 


当院では体の原理原則に沿って、医学誌的視点を持った評価をもとに、運動(療法)が適切か不適切かを判断し必要に応じて、「治療」か「運動」を選択し提案させていただいております。

不安な方は、まずはお問い合わせフォームよりご相談いただければです。

 

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