2024/9/10
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ランナーに多いすねの痛み、シンスプリントについて |
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ランナーに多いすねの痛み、シンスプリントについて
ランニングやジャンプを繰り返したり、 後脛骨筋や長趾屈筋、ヒラメ筋などがオーバーユース(使いすぎ)によって障害された状態とよく言われています。 痛みがひどい場合は、骨障害の可能性もあります。 ランニングやジャンプなどの着地の衝撃を股関節や足関節でうまく吸収できないために、 骨がたわむというストレスが起こります。 それにより起こる疲労骨折も頭に入れておきたいところです。 発生のメカニズム 接地時に足の土ふまずがつぶれるするような走り方をする場合、 ヒラメ筋や後脛骨筋、長趾屈筋の付着部に牽引力が加わって、同部に痛みが生じるものです。 その動きが硬いグラウンドでのランニングやジャンプなどを過度に行うと 筋・腱に慢性的な牽引ストレスが加わります。 そして筋・腱の弾力性が低下している場合などにこのようなストレスが加わると 腱・骨間膜に微細な損傷が加わることになるのです。 したがって筋・腱の弱い時期、 すなわち、まだ未熟な年代やしばらく運動から遠ざかっていて筋力が低下しているような人が いきなり強い運動、特にランニングやジャンプを開始するとシンスプリントが発生するのです。 もちろんこの状態はトップアスリートといわれるレベルの競技者でも、 練習方法が不適切であったり練習量が多すぎたりすれば発生します。 シンスプリントを引き起こしてしまう原因 原因はいろいろと上げたらきりがありませんが以下がひとまず考えられるところです。 専門的な言葉なので難しいのでここはスルーしてください(一応あえて書きます)。 下腿後側の筋群の筋力低下 アキレス腱のタイトネス、および機能的内反尖足 足関節の回内不安定性 踵の外がえし運動の増大 下腿の内反 下腿の外旋外方変位 距骨下での内反変形 前足部での回外変形 専門的な表現で分かりづらいのですね。 分かりやすくまとめると ジャンプの着地など膝を曲げるときに、 足の指先に対して膝が内側に入ることが 症状を引き起こす大きな原因となります。 これをニーイン・トーアウトといいます。 このニーイン・トーアウトにより、 先ほどお伝えした土ふまずがつぶれてしまう使い方にもなります。 また、 股関節を外に開く筋力の低下 膝関節を曲げる筋力の低下 土踏まずの低下 といったことにより、 着地時に過剰な膝下の骨(下腿)のねじる力を引き起こすとされ、ランニング(ジャンプ)の脚の接地時の短時間で繰り返される過剰な膝下の骨へのねじる力の変化がストレスを与えると考えられます。 この過剰なねじれストレスがシンスプリント発症に関与する原因のもう一つと考えられます。 そしてその引き起こす原因は結果としてで全身が関わっています。 骨盤や股関節や足関節、足部の可動域の低下から間違った動き(ニーイン・トーアウト、偏平足など)をきたし、動作中に脚に生じる負荷の分散が上手くできないことから過剰な負荷にさらされた部分に障害が生じるのです。 外的因子としては硬いグラウンド、不適切な運動などがあります。 症状 痛みは運動を開始すると生じます。 圧痛部位(触ると痛いところ)はヒラメ筋、後脛骨筋、長趾屈筋に沿って下腿(すねの骨)内側の真ん中から下の部分に多く生じます。 症状が軽い場合は痛みは運動時のみにでます。 特にリズミカルな繰り返し運動や早歩き、ランニングなどを行った時に認められるが進行すれば通常の日常生活の歩行などでも痛みを訴えるようになってしまいます。 また足関節の抵抗運動やつま先立ちなどの筋肉を使うことで痛みが増大します。 痛みのある所を押すと、非常に強い痛みが生じます。 二つに分類すると シンスプリントは大まかに「一般型」と「難治型」に分けられます。 一般型の場合 すねの骨の真ん中からやや下に「長趾屈筋」という人差し指から小指までを動かす筋肉が付ついており、それより下で後脛骨筋という足首を内ひねりする筋肉が交叉しています。 足指を曲げる「長趾屈筋」が過剰に働く(足指を握る)と、足首を内ひねりする「後脛骨筋腱」を「長趾屈筋」が上から圧迫をします(くっつきあってしまいます)。 その状態で「後脛骨筋」が動こうとすると障害され炎症がおこり、「長趾屈筋」がくっついている骨は引っ張られて骨に障害が発生すると考えられます。 難治型の場合 骨に障害が起こります。 着地の衝撃を股関節、足関節で吸収できないために骨がたわみ、そのストレスにより骨に障害を起こすと考えられます。疲労骨折のなる可能性がある状態です。 一般型、難治型の両者の原因が違うため、同一の治療は適切ではありません。 次回は「シンスプリントの改善」について解説します。 長野市、飯綱町、信濃町、中野市、須坂市、小川村でお体の不調でお悩みの方は、 お問合せ、ご相談、ご予約のお申込は |
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