2023/8/30
|
|
サッカー選手の股関節痛(グロインペイン症候群)について(症例紹介含む) |
|
こんにちは。 今日は最近、診させていただいたサッカー選手の股関節痛含め、鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)について書いていきます。
グロインペイン症候群は10代~30代で主にサッカーを行っている人に発症しやすい障害で、一度なると時間のかかってしまうので必要に応じて安静期間を設ける必要のある症状です。
開排位で痛み(+)もパトリックテストは痛み(-)
上記のため恥骨筋と鼠径部にアプローチを選択しました。
【治療】 開排の制限は長内転筋が縫工筋と癒着することで発症することが多く、関節可動域の制限を作りやすい筋肉です。 まずは開排(両足でひし形を作る位置)の制限解除のために、長内転筋と縫工筋の癒着を組織間リリース(ISR)で解除。 次に股関節の屈曲(曲げる)の制限解除のために長内転筋と薄筋の癒着を組織間リリースで解除。 これにより開排(両足でひし形を作る位置)と股関節間のつまり感が消失し、また恥骨筋の押しての痛みも軽減しました。 本来は2週間程度のスポーツ休止が必要なのでそのように伝え、股関節周囲のストレッチを痛みの出ない範囲で行うこと、また以下のエクササイズ指導してまた1週間後に来るようにしました。
うつ伏せで脚を持ち上げた際に、右脚は骨盤を浮かせつつ、股関節は外ひねり、外に広がりながらの動作となっていました。 ということで、 ◆お尻とももの裏の内側のエクササイズ ◆体幹の外側のエクササイズ 今回伝えたエクササイズは第一段階です。
一般的には初期に行うリハビリとしては 疼痛が消失したからといって、いたずらな早期復帰はかえって再発を繰り返す症状です。 慢性化すると長期間(2~3ヵ月以上)スポーツ休止を余儀なくされるので注意が必要です。 |
|