2023/10/11

4つの機能的腰痛② 後ろに反ると痛い腰痛について


後ろの反ると痛い
それは椎間関節性腰痛かもしれません

4つの 機能的腰痛②

 


 

こんにちは!ばばです。

 今回は4つの機能的腰痛②、後ろの反る時におこる腰痛についてお伝えしていきます。

 

 まずはおさらいから。

 


機能的腰痛とは


機能的腰痛は画像には映らない、姿勢や使い方に問題がある機能障害による腰痛のことです。また言い方を変えれば、自分自身でも適切なエクササイズを行うことで解決することができる可能性の高い腰痛です。

この機能的腰痛は4つに分類されます。


・椎間関節性腰痛
・仙腸関節性腰痛
・椎間板性腰痛
・筋・筋膜性腰痛

 

今回取り上げるのは、後ろの反る時の腰痛で「背骨に痛み」がある状態についてです。

 

ただし、後ろに反る動作で腰が痛くなる症状は多いのが椎間関節性腰痛であって、
後ろに反る腰痛=椎間関節性腰痛ではないので、きちんとセルフ評価して痛みを出している組織はどこなのか?を絞ったうえで行っていただければです。

 

以下のタイトルのブログを読んでいない方は一度目を通してください。

 

セルフ腰痛診断~あなたの腰の痛みただの腰痛ではないかも~

セルフ腰痛診断~痛いところによって腰痛の部位が絞られる~

 

 



【椎間関節性腰痛】


椎間関節性腰痛は、腰痛の3から4割が該当すると言われています。
椎間関節や多裂筋といった、背骨の後ろの中心に近い部分に痛みを発するのが特徴です。


◆どこが痛むか?
脊柱の中央を指し示すことが多い


◆どのような動きで痛むか?
体幹の伸展時痛が多い(屈曲時痛もなくはない)


上記により椎間関節が怪しい場合は、疼痛抑制テストを行います。
これにより痛みがなくなるかもしくは軽減することで、椎間関節(多裂筋)が主犯の可能性が高くなります。


方法としては伸展時痛の場合は、痛みを発しているところの棘突起(背骨の出っ張っている骨)に下から指を当て伸展制限をかけつつ伸展動作をしてもらいます。

指をあてている背骨から下の背骨は動かないようにして後ろに反った時に、痛みが軽減するならば、椎間関節性腰痛の可能性があります。

 

まとめると、

・後ろに反った時に痛い

・背骨付近が痛い

 

 その他の機能的腰痛も反るときに痛みがありますが、背骨付近が痛い場合は、仙腸関節性腰痛と筋・筋膜性腰痛は除外していいでしょう。

椎間板性腰痛は後ろの反るときに痛いタイプは、非常に少ないので(いないわけではないので、椎間関節性腰痛のエクササイズを行っても症状が変わらない場合は、医療機関で検査をお勧めします。

 

 

 


主犯が分かれば、患部にかかる負担をなくしていくアプローチ

となります。


伸展時痛にフォーカスして機能的な問題をあげていくと以下の通りとなります。


・腹筋群の機能低下
 後ろに反るときの体の前側の支え力を向上させましょう。

・股関節の可動性の制限
 後ろの反るときに股関節の前側が伸びるようにしましょう。

・胸椎(胸郭)の可動性の制限
 胸部で後ろに反れるようにしましょう。

・上肢及び肩甲帯の可動性の制限
 腕を上げた際に肩の可動域が制限されていることで
 腰を反ってしまっていることが多いので腕を上げやすくしましょう。

 

 

それでは、エクササイズを紹介していきます。

 

腹筋群の機能低下に対するエクササイズ

腰の筋肉を緩める腹筋運動
https://youtu.be/vWOv4BleLhM

体を前側から守る体幹トレーニング
https://youtu.be/ZZWNel2I3q8

 

 

股関節の可動性の制限に対するエクササイズ

股関節前側のストレッチ→下臀部のエクササイズ→股関節前側のストレッチの順で行うといいでしょう。時間のない方は下臀部のエクササイズだけでも行ってみてください。

股関節前側のストレッチ 1:58~
https://youtu.be/oaR2SZoNAvY

下臀部のエクササイズ

https://youtu.be/rDbaZiGBcIE

※下臀部のエクササイズは下臀部に筋肉の収縮感がなく(もしくは少なく)、腰の収縮感がある場合は中止しましょう。難しいエクササイズなので、うまくできない方もいます。

 

 

胸椎(胸郭)の可動性の制限に対するエクササイズ

ポイントは胸部で反る可動性を向上させることで、腰部への負担を減らします。

ツイスター&アクティブツイスター(下位胸郭拡張エクササイズ)
https://youtu.be/pXGfeDKMC1Q

 

 

上肢及び肩甲帯の可動性の制限に対するエクササイズ

ポイントは万歳をしやすい(腕を上げやすい)可動性の向上です。

前鋸筋エクササイズ
https://youtu.be/4VtGy26iOQE

 

 

上記の問題を改善して、後は痛みの患部の腰椎に伸展負荷を軽減させるようコントロールしながら、腰だけで後ろの反らないよう伸展負荷を分散させ動作改善をしていきます。

ただし、今回紹介したエクササイズを行ってみて、芳しく感じない場合や痛みが増すような場合は直ちに中止をしてください。適切に行えていないことが考えられます。

 

 

今回取り上げたのは、後ろに反る時の腰痛で「背骨に痛み」がある状態の「椎間関節性腰痛」についてです。

背骨に痛みだけではなく腰に広く痛みもある場合は「筋・筋膜性腰痛」も考えられます。

腰痛は複数の問題が混在している場合が多いので、今後ブログで上げていく4つの機能的腰痛を参考にして、1つずつ解消していただければです。

 

4つの機能的腰痛

椎間板性腰痛
椎間関節性腰痛
筋・筋膜性腰痛
④仙腸関節性腰痛

 

そのほかの腰痛

椎間板ヘルニア
脊柱管狭窄症
腰椎分離すべり症

 

 

 

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