2024/6/26

脊柱管狭窄症の原因と対処法

 
脊柱管狭窄症の原因と対処法
 
 
 
 

脊柱管狭窄症の原因


脊柱管狭窄症の主な原因として以下の5つがあります。

 

【加齢】
加齢によって椎間板や脊椎の変性が進み、脊柱管が狭くなることがあります。

【椎間板ヘルニア】
椎間板が脊柱管内に突出することで、脊柱管の空間が狭くなる場合があります。

【脊椎の変形】
脊椎の変形(例:脊椎の骨棘形成など)によって、脊柱管が圧迫されることがあります。

【怪我や外傷】
脊椎に直接的なダメージがある場合、脊柱管の形状が変化して狭窄を引き起こすことがあります。

【先天的な要因】
生まれつき脊柱管の形状が狭い場合や、先天的な構造異常によっても脊柱管狭窄症が引き起こされることがあります。

 

構造的に脊柱管が狭くなっていることに合わせて、
負担をかける姿勢によりただでさえ加齢により、狭くなっている脊柱管をより狭くしてしまいます。

特に腰を反る動作や横に倒す動作で脊柱管を狭めてしまいます。
これはどちらかというと、普段の姿勢が反り腰だったり横に傾いた姿勢ということが大きな原因となります。

 

姿勢の大きなゆがみがなく症状が出現している場合は、手術も視野に入れる必要があります。

 

 

 

脊柱管狭窄症の対策

脊柱管狭窄症の対策として、運動療法と徒手療法が有効です。
以下に一般的な方法を説明します。

まずは一般的なことから挙げていきます。

 

運動療法

適切な運動は筋肉の強化や柔軟性の向上を促し、脊柱管狭窄症の症状の軽減に役立ちます。

◆有酸素運動
軽いウォーキング、水泳、サイクリングなどの有酸素運動は体全体の血流を促進し、筋肉を強化します。

注)腰を反る動作がお尻から脚への痛みを引き出します。
行ってみて芳しくない場合は「行わない」か「腰を反らないで行う」ことが大切です。
有酸素運動は体にプラスのことが多いので、ウォーキング、水泳よりも腰を反らないで行えるサイクリングがいいでしょう。

◆筋力トレーニング
腰や背中の筋肉を強化するために、上部背筋のエクササイズやコアトレーニングを行います。例えば、腹筋運動が効果的です。

注)腰を丸めながら行う腹筋エクササイズは有効です。また背筋のエクササイズはうつぶせで反るエクササイズはお勧めしません。具体的なエクササイズのついては後述します。

◆柔軟性とストレッチ:
日常的なストレッチによって筋肉の柔軟性を保ち、姿勢を改善します。特に脊柱管狭窄症では背骨を伸ばすストレッチが重要です。

 

徒手・物理療法
徒手・物理療法は、症状の緩和と機能の改善に寄与します。

◆マニュアル・セラピー
特定の手技(例:関節牽引、マッサージ、関節可動域の改善)によって筋肉の緊張をほぐし、痛みの軽減を図ります。

◆電気療法
電気刺激(例:電気治療、超音波治療)を使って筋肉の緊張を和らげ、血流を促進し炎症を抑えます。

◆温熱療法と冷却療法
炎症や筋肉の緊張を和らげるために、温熱パックやアイスパックを用いることがあります。

 

これらの運動療法と徒手療法を組み合わせることで、脊柱管狭窄症の症状の軽減や日常生活への影響を最小限に抑えることができます。

しかし、個々の状態に合わせた専門家の指導と監督が重要ですので、必ず医師や医療従事者の指導のもとで行ってください。

 
 
 
当院での治療    
 
ここでは脊柱管狭窄症ということ前提で解説していきます。
 
当院では徒手療法と運動療法を行います。
 
 
まずは評価から。
腰の背骨がどの方向にすると痛みが出るのかを評価します。
 
その方向とは腰を「反る動き」と「横に倒す動き」です。
 
例えば右のお尻に痛みがある場合は、「反る」または「右に倒す」動きで症状が増大します。
もちろん両方の場合もあります。
 
上記の痛みと動きの関係から推測していくと、
以下のような歪みを想定します。
 
 
まずは背骨が左に凸にC字状にカーブを描いている「脊柱のCカーブ」。
右の骨盤が挙がり、右の肩が下がっています。この状態はCカーブです。
 
 
 
次に右の骨盤が挙がり、右の方も挙がっているのが「脊柱のSカーブ」です。
 
 
上記のように、
背骨がCカーブでもSカーブのどちらでも、腰の背骨は左側に凸にカーブをしています。
 
 
 
 
徒手療法
 
緊張している筋肉を緩め、他の組織とくっついてしまって本来の動きに制限が出ている「筋膜」をリリースしていきます。
 
立位の場合だと、上記立位のイラストの濃く赤いところが緊張しています。
※腰部の緊張は左側が伸ばされながら緊張して硬くなることが多いので逆のこともあります。
 
上記のイラストだと右の内もも(内転筋)、左のお尻(中殿筋)、ふくらはぎの筋肉は右は内側の筋肉が、左は外側の筋肉が過度に緊張する傾向がありますので、さわり、伸ばしつつ緊張し硬くなっている筋肉を手で調整し緩めていきます。
 
 
 
 
運動療法(立位のイラストの歪みに合わせて解説していきます)
 
注意:あくまでも右の内ももが左に比べて硬くなっている場合です。
内ももの左右差が感じられない場合は、背骨の歪みが反っていることのみで症状を出しているかもしれません。その場合は①と④を行ってください。
 
 
①反っている腰を解消していくための『腹筋エクササイズ』
 
②右の内ももが固い場合には、右の「中殿筋」のエクササイズを行ってから、右の内ももの筋肉をストレッチをするといいでしょう。
 
③右の股関節を曲げる筋肉(腸腰筋)のエクササイズ
 
④背骨の反りを意識的に改善していくにはこのエクササイズが有効です。
 
このエクササイズは①~③、もしくは①を行った後に行うといいでしょう。
ポイントは棒を後頭部、胸の後ろの背骨、骨盤の真ん中の3点に当てますが、腰の背骨の反っているところの隙間をなくして行ってください。脊柱管狭窄症は腰椎(腰の背骨)を反らせないことが最重要だからです。
 
以上となります。
 
 
 
 

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