
スポーツ外傷における超音波療法の効果
超音波療法についてまとめ
・スポーツ外傷における超音波療法の効果
外傷における超音波療法の効果
超音波療法は、
理学療法やスポーツリハビリテーションにおいて広く用いられている非侵襲的な治療法で、
次のような効果が期待されます。
▶ 主な作用機序(どう効くか)
熱効果:深部組織を温めて、血流を増加 → 筋緊張の緩和、痛みの軽減
非熱効果(ミクロマッサージ効果):細胞レベルの振動で、細胞膜の透過性を改善 → 炎症の抑制や組織修復の促進
血流促進:損傷部位への栄養供給を増やし、治癒を早める
浮腫の軽減:炎症による腫れを抑制する効果も期待
▶ 効果が期待されるケース
❗注意:急性外傷のごく初期(出血や強い炎症がある時期)は禁忌とされることがあります。
腱や筋肉の損傷に対する効果
▶ 腱
▶ 筋肉
補足:エビデンスの評価について
超音波療法は「補助的治療」として位置づけられることが多いです。
単独での効果は限定的な場合もあるため、ストレッチ・筋トレ・運動療法などとの併用が推奨されています。
一部のレビュー論文では「効果にばらつきがある」との記述もあり、使用法(出力、周波数、照射時間)によって成果が異なる点も考慮が必要です。
まとめ